◇ 旧九鬼家住宅の風景

 

旧九鬼家住宅の四季折々の情景を写真で切り取り、その魅力を伝えます。

 

 

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(平成30年4月24日)

「ひなめぐりイン三田」は終わりましたが、盛況だっただけにまだ何となく余韻が旧九鬼家住宅に残っています。

そこで今年の雛飾りの中で存在感のあった展示をふたつ振り返ってみます。

ひとつは、源氏物語の紅葉賀。光源氏と頭中将(とうのちゅうじょう)は、桐壷帝の朱雀院行幸の日に青海波(せいかいば)の舞を披露しました。散り落ちる紅葉が舞う中、光源氏の姿は、参会した人々の涙を誘うほど優雅なものでした。

つぎに、昭和40年代の段飾りといちま(市松人形)。茶の間の道具類に囲まれ、障子からの柔らかい春の光を受けて和んでいます。

とくに、ずらりと並んだ市松人形は、多くの来館者の方から「いいね」をいただきました。

 

(平成30年4月11日)

旧九鬼家住宅は平成13年に解体修復工事を行って「旧九鬼家住宅資料館」としてオープンしました。

外壁の漆喰塗りも新しく施されて17年ほど立ちますが、まだまだその白さを保っています。

一部汚れはあるのですが、左桟瓦やバルコニーの手すり、先日の紅梅などの色を引き立ててくれます。

春から初夏にかけては花々や新緑との対比が楽しめます。

(平成30年3月31日)

『ひなめぐりイン三田』も終盤です。(4月5日(木)まで)

旧九鬼家住宅に飾られている中からお気に入りの、また気になる「おひなさま」の表情をピックアップしてみました。

三田にお住まいの方などから寄贈していただいたおひなさまが毎年私たちを楽しませてくれます。

中央に立つのが光源氏、横は頭中将を想定。

昭和40年代のお内裏様、気品が漂います。

台所の中で目立って存在感がありました。


伏し目がちの気高さ

ふくよかな女性の美しさ

ごんたそうな五人囃子

筒雛では一番の可愛らしさ


(関西では、わがままや強情っぱりを「ごんた」といいます。にこやかな五人囃子がほとんどの中でこの面構えが気に入っています)

(平成30年3月27日)

満開だった庭の紅梅が散り始めました。

今年は花付きが良く多くの来館者の方の目を楽しませてくれました。

三田市内もこれからは桜ですが、旧九鬼家住宅のひな飾りは4月5日まで続きます。

(平成30年3月20日)

二階特別公開の日(3月18日)に庭の樹齢140年と言われる梅の古木が満開となりました。

通常の梅よりは遅く、桜よりは少し早く、例年3月中旬頃に満開となります。

二階特別公開に多くの方が来館されて、歴ネットさんだのガイドにも力が入り、楽しい1日を過ごさせていただきました。

ベランダから間近に見る紅梅には美しく気品のある趣があります。

3月に入って庭には春の訪れが感じとれるようになりました。馬酔木(あせび)や水仙(すいせん)が彩りを添えます。

(平成30年3月4日)

近くの幼稚園児がおひなさまを見に来てくれました。

段飾りが並ぶ縁側は暖かくて気持ち良く、段に並んで記念撮影です。

お隣の三田ふるさと学習館に現代のおひなさまという服を着たかわいい女の子が訪ねて来てくれました。2歳とのこと。

お道具の鏡台に写った自分の顔を覗きこんでいます。

歴ネットさんだ会員の女性ともすぐ仲良しに。

(平成30年2月26日)

今年も『ひなめぐりイン三田』(2月24日〜4月5日)が始まりました。

たくさんのおひなさまが皆さまのお越しをお待ちしています。

個々のおひなさまや人形たちの表情や佇まいなどにも焦点を当てて順次、紹介していきます。

左は「庭に御座す(おわす)お内裏様」、右は「床の間のいちま(三田では市松人形のことを言います)」です。

(平成30年2月13日)

建築に「ディテール」という用語があります。

全体の中の細かい部分という意味ですが、単に細部ではなく、全体を構成している重要な要素という意味合いがあります。設計図の

一部である「詳細図」です。

建物の設計にあたり建築家はディテールをとても大切にします。美しい建築には良いディテールが必須だからです。

江戸・明治期の職人にとっても「ディテール」は技の見せどころです。旧九鬼家住宅のディテールについてこれからも時折紹介して

いきます。

まずは、天袋の引手。

武家屋敷の名残を引く簡素で品の良いデザインだと思います。光り具合が絶妙ですね。

床柱との対比で見てみるとまさに床の間の重要な構成要素であることがわかります。

次に、障子の引手です。

縁側の方を「面落ち(めんおち)」で障子紙をたすき状に貼って引手として納(おさ)めています。今は冬ですのでやや沈んだトーン

ですが、夏にはより白く際立ちます。

(平成30年2月1日)

旧九鬼家住宅は明治の「文明開化の華」としての擬洋風建築の衣をまといながら、江戸時代の古き良き民家の流れを汲み、冬の底冷え

には至って無防備です。

昨今の「高気密高断熱住宅」の対極に位置します。

ひと昔前、暖を取るには炭や練炭(れんたん)がいこった火鉢(ひばち)が定番でした。

艶やかな曲面に冬の庭と土蔵が映り込み、火鉢もいいものです。

(平成30年1月23日)

百人一首にちなみ、おひなさまで『六歌仙』を再現しています。

六歌仙は『古今和歌集』の代表的な歌人で、僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大伴黒主の六人。

2月24日(土)から始まる雛飾りのプレイベントでもあります。

襖紙にも注目してください。当初の「五七桐」の唐紙(からかみ)を再現しています。

唐紙は板木の美しい文様が写しとられた和紙で江戸時代に普及しました。

(平成30年1月15日)

厳しい寒さが続いています。

旧九鬼家住宅に積雪はないのですが、冷え込んで便所の手水が凍っていました。

葉の落ちた庭の柿の木越しに屋根のラインが青空を背にきれいに見えます。

凜(りん)とした冷気も身が引き締まりいいものです。

(平成30年1月7日)

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

旧九鬼家住宅では「しめ縄飾り」で皆様をお迎えしています。

正面大戸の上のしめ縄が「ゴンボ」、カマドにある小飾りが「シメ」、丸い輪が二つある「メガネ」、三田の昔からのしめ縄飾りです。